院内処方をしてくれる病院・クリニックもあるのです。

とあるバラエティ番組で見た女芸人さんの訴え。その番組のテーマが日常にある許せない話をトークするというものなのだが、その女芸人さんは病院の薬の渡し方について訴えていました。

 

体調不良でフラフラの状態で病院にたどり着き、やっとのことで診察を終えたのに、薬をもらうために延々歩かされるのが納得いかないと。エレベーターに乗り、フラフラと歩き、また受付をして待たなければならない。なんとかならないのか?!ということでした。

 

確かに一昔前は院内処方といって、病院で診察を受けたら薬も一緒に病院内で出されて、そのまま帰ることができたものです。今のように院外処方をする病院が増えたのは、厚生省がモデル国立病院に対して完全分業を指示した1997年以降であり、それ以前は院内処方の病院も多かったのです。

 

院外処方が増えた理由には『医薬分業』といって、薬の処方と調合を分け、それぞれを医師、薬剤師という専門家が分担するという考え方があるのです。これだと医師は診察に集中でき、薬に関しては副作用や安全性についてより精通した薬剤師に任せられるという、医師と患者双方にメリットがあるのです。

 

しかし中には冒頭の女芸人さんがおっしゃるように、忙しい合間を縫ってきている人にとっては時間と手間がかかってわずらわしさを覚える人もいるでしょう。ですから都内の病院やクリニックには患者ニーズに応えるかたちで院内処方をおこなっているところもあります。場合によってはそうした病院やクリニックを活用するのもアリなのではないかなと思います。

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