がんの遺伝子治療を受けたいと思ったら

遺伝子レベルで病気の解析が進んでいる現在、難治性の病気も治療できる可能性があるとして、『遺伝子治療』が注目されています。とりわけ遺伝子治療の臨床試験でもっとも多い対象疾患はがんであり、世界各国では多くの承認薬が誕生しています。

遺伝子治療は「がん抑制遺伝子」を体内に導入することで、遺伝子のコントロール機能を取り戻そうとする治療法です。がんという病気はいわば遺伝子の異常が原因で起こる病気であり、遺伝子がコントロールを失って暴走している状態なのです。

しかしこういった遺伝子治療のような先端治療を患者本人が望む場合、周囲から反対の声があがることがあります。国内ではがん治療をする場合、一般的に標準治療をするケースがほとんどです。まだ新しい治療法である遺伝子治療は、歴史も浅く保険適応でもありません。また医療従事者の中でも正しい知識を有していない場合もあります。

患者本人が遺伝子治療をのぞむ場合、まずはなるべく情報を集めてみることです。どんな治療で、どのような効果があるのか、費用はいくらかかるのか。不明瞭なことが明確になっていけば治療に対する不安も薄まっていくはずです。そして治療に対する熱意が伝れば、周囲の人たちも耳を傾けてくれるに違いありません。
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